ブレーキペタルを左足で

かれこれ30年前に書籍で「ブレーキペタルを左足で」を読んだとき、これだと思い早速取り入れた。 私が車の免許を取得したのは高校3年生の春である。教習所では学割で少し安かった。その時はほとんどがギア付きで免許も当然ギア付きのもので取得した。ギア付きの場合はギアチェンジがあり、そのためクラッチがある。当然クラッチは左足で踏むようになっている、右足はアクセルペタルとブレーキペタルを踏む。当然のことながら両足を使用して運転する。それがオートマになりクラッチペダルが亡くなってしまった。今ではトラック等の車と車マニアが乗るもの以外はほとんどオートマになっている。30年前にはすでにオートマの時代に突入していたのである。もともと両足を使うことに慣れていた私は、オートマになってから、左足を使うことがなくなっていた。だから書籍でブレーキペタルを左足で読んで、何の迷いもなく左足で運転した。 だが、左足は長らく使用していなかったため、スムーズにブレーキペタルが踏めるまで約1ヶ月を要した。私は一度始めたら最後までやり抜く人だから何ら問題なく移行できた。特に長距離を走るときは威力を発揮する。また、今問題になっている煽り運転する車は当時もいた。つまり私の車にぴったりと付いてくる。そのようなときには、アクセルペタルを踏みながら、ブレーキペタルをチョン、チョンと踏む決して、ブレーキはかけないで、ただブレーキランプが点灯するだけだ。そうすると相手はビックリし減速するが、私の車は減速することなく進んでいるから、後方の車とは車間距離があく、これを何回かやると後方の車はぴったりと付いてくることはなくなった。きっと後方の車はブレーキランプがついているのに減速しないなんて変な車だと思ったに違いない。これは百発百中であった。また信号停止で右側に停車したスピードの出そうな車に会うと、緑に変わる直前にアクセルペダルとブレーキペダルを踏みこんだものを信号が青になった時点でブレーキペタルを戻すと、一挙に加速されるから 私の普通の車がレーシング仕様に変化する。ただほんの一時で、加速のある車には所詮かなわないが、ほんの少しの抵抗である。 今でもたまにトラックに乗ることがある、当然マニュアルであるからクラッチを踏みギアチェンジを行うが、すっと乗れるから不思議である。まさに体がおぼえているのである、だから今でも右足でブレーキペタルを踏めと言われれば踏むことはできる。 だが、通常は左足でブレーキペタルを踏む、通常サイドブレーキは左腕の隣にある。つまり運転席と助手席との間にあるが、 最近、ブレーキペダルから少し離れた位置にサイドブレーキを設置している車がある。当然左腕ではなく左足で踏むことになる。 すると本来のブレーキペタルの位置がアクセルペタルの方に移動する。そうするとブレーキペタルとアクセルペダルが近くなり、それだけ左足を右に動かさなければならない。ほんの少しだが左足が窮屈になっている。私は61歳の時に車の保有は止め今は自転車での移動のみである、とは言っても、子供達と出かける時にはレンタカーを借りて移動することと、今務めている会社では車を乗らないと仕事が出来ないから、もうしばらくる車と付き合わなくてはならない。昨今、ブレーキとアクセルの踏み間違え事故対策としても左足ブレーキが検討されていることからも是非ともお勧めしたい。