ディーゼルエンジンの開発ではBMWとダイムラーが先行して優れたエンジンを製造しています。 日本ではマツダが2012年にSKY-ACTIV Dというエンジンを開発しました。通常、後処理にリーンNOx触媒やSCRを使っていますが、マツダは酸化触媒だけのDPFで処理していますから通常の場合より後処理コストが約20万円くらい安くできます。此処まで燃焼でNOx低減できたのは,マツダだけです。
スカイアクティブ・テクノロジーを簡単に言うと、以下の5つを同時に刷新し、車全体の水準を向上させ最適化することです。 1.エンジン(ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」) 2.オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」、 マニュアルトランスミッション「SKYACTIV-MT」 3.ボディ「SKYACTIV-BODY」 4.シャシー「SKYACTIV-CHASSIS」 5.車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」 スカイアクティブの開発に至った着眼点は、車の基本性能を飛躍させることに基づきます。エンジン・トランスミッションが融合し、剛性の高いプラットフォーム(ボディ・シャシー)が、「走る」「曲がる」「止まる」という車の基本性能を高次元へ押し上げるからです。目指すのは世界一の技術革新であり、マツダ全車の基本性能の向上および均一化です。 これが、スカイアクティブの基本原理です。
・ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」 ノッキングを克服し、世界一の高圧縮比14.0で高トルクと低燃費とを実現。大幅なドライバビリティの向上。 ・ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」 世界一の低圧縮比14.0で高トルクと低燃費を実現。低速から高速までリニアなレスポンスを実現。 ・トランスミッションの「SKYACTIV-DRIVE」 全てのトランスミッションの利点を集約。 ・ボディ「SKYACTIV-BODY」 軽量で高剛性の両立。最高レベルの衝突安全性能を実現。 ・シャシー「SKYACTIV-CHASSIS」 軽量で快適性を実現し、走りの質を大幅に向上。高速域での安定性と中低速域での軽快感と乗り心地の両立。 ・車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」 車両安定技術(G-ベタリングコントロール)を含む、トータル的な走行技術を最適化する技術。
トータルバランスを重視するため、開発期間やマイナーチェンジサイクルがやや長い。 本格的な全車種への技術採用および均一化(セカンドステージ)はこれからであり、未知数な部分もある。
スカイアクティブを図式にすると