1.工場見学について

この度、鹿島製鐵所の工場見学をすることが出来ました。
工場の敷地は東京ドームの22倍の広さを持ち、製鉄所に必要とされる立地条件は、
1.巨大な設備を支えることができる、安定して強固な地盤であること。
2.豊富な水利が確保できること。
3.原料や製品の入出荷に対応できる水深の深い良港がある。


一般的に銑鉄1トンを生産するためには、大体「鉄鉱石1.5~1.7トン、石炭0.8~1.0トン、石灰石0.2~0.3トン、電力10~80KWh、水30~60トン」が必要とされる。鹿島製鐵所は霞ケ浦からの豊富な水量と電力は東京電力との協力で賄っている。原料に関しては鹿島港で40万トン級大型鉱石船の受け入れもできており、立地条件として十分すぎるほどです。
工場見学をして、凄いの一言、高炉でできた銑鉄は、溶けたまま製鋼工場に運ぶためのラグビーボールのような貨車(トーピードカー)により運ばれます。内部温度は約1500℃くらい。実際にトービーカーをまじかに見たが、まさかそんな高熱とは信じがたい程でした。次に製鋼工場内を見学した時、
大型高炉(こうろ)の底部には4~5か所の出銑口があり、そこから火の河のように銑鉄(せんてつ)が流れ出します。高炉から出た銑鉄は、溶けたままラグビーボールのような形の貨車(トーピードカー)などに積まれ、けい素やりん、硫黄を除去する溶銑予備処理(ようせんよびしょり)という工程を経て製鋼工場(せいこうこうじょう)に運ばれます。
高炉、トーピードカー
真っ赤に加熱した鋼の塊を延ばして製品を製造する工程を見ることが出来ました。

一貫製鉄所では,はじめに高炉で鉄鉱石が2 000℃を上 回る温度で還元され,1500℃の溶融した銑鉄が製造される。 次の製鋼工程では,転炉に装入された溶銑に酸素を吹き込み精錬処理が行われ,溶鉄の温度は短時間で1 500℃から 1 700℃に上昇する。精錬された溶鋼は,連続鋳造により凝固され,鋼材スラブが製造される。熱間圧延工程では, 1200℃に加熱された厚み200 mmx3000mmnの鋼材スラブ が搬送ラインを走行しながら圧延ロールで数mmの薄い鋼 帯に延伸される。最後の圧延ロールを抜けた鋼帯の速度は 最大25 m/Sに達していて,この速度で急冷して金属組織を 作り込む。このようなダイナミックな製造プロセスにおいて計測はきわめて重要な要素技術であるが,設備が巨大で なおかつ処理される材料の多くが高温という状況は, 他産業にはない鉄鋼業の特徴であろう。又、現場には作業員がみえない。すべては制御室で制御されているからだと後程説明員から聞かされた。スラブが流れていく様子を2階の見学通りから見ているとスラブが近づくと熱風が感じられた。各工程の写真撮影は禁止されているので、今回掲載したすべての写真は、後程ネットからダウンロードしたものである。


2.鹿島製鐵所の工場見学


工場内はバスで移動


鉄鉱石



高炉


トーピードカー



2500℃のスラブ


スラブがベルトコンベヤーで移動



圧延機でスラブを薄くする


圧延されたスラブが流れる



コイル状に巻き取る


まだ1,000℃あるコイル



3.鹿島神宮その1


鹿島神宮 楼門


祈祷殿



拝殿


鹿がこちらに近づいてくる



鳥居のさらに奥に要石が


要石 地上に出ている部分はわずか



4.鹿島神宮その2


ナマズの上に乗っている神様


三間社流造による奥殿



巨木に、荘厳な雰囲気が!


さざれ石



十分に堪能しました


帰路に着く