予定外の仕事として、社内TV企画にも参加したため、二本の動画(映画)を作ることになったことも、多くの時間が割かれた原因となった。2本の動画とは、1本は友達のタム(田村里美)がオーバーランドツアーでケニアのサファリに行ったとき、そこで見た動物をビデオで撮りためてきた。それをベースに1本の動画に編集する作業である。私は動画の編集はしたことがない。ただお手伝いのつもりで始めたが、TVスタッフの澤口佳代さん(プロの編集者)が、わからない点は、いつでもお聞きてくださいとのこと、あくまでも主体はこちらで、佳代さんではなかった。しかも編集作業はウインドウズPCではなく、Macを使用しなければならない。悪戦苦闘しながら3人(タムと仙福さんと私)で指定期日までに仕上げた。これが大好評であつた。動画とは映画と同じである。ケニアサファリは野生の動物王国であるから、色々な野生の動物を撮影したものである。それに説明用のナレーション(言葉)を入れ、最後にバックグラウンドミュージックを入れて完成である。まさに映画監督が1本の映画を作ることと同じ作業になる。ケニアサファリで録画してきた時間は全部で六時間である。それを30分にまとめ、船内テレビとして流すのに30分は長いとのことで、最終的には10分版も製作した。 そのあと、澤口佳代さんから2本目は上野さんの題材で製作して下さい。そこで、「地球一周の船旅」と題して16分の映画を製作した。そこには、22ヶ国の訪問時撮影した写真と、北アイルランドのベルファーストでの歓迎式典、パナマ運河のドックを通航する時、及びメキシコマンサニージョの大学を訪れた時の生徒による舞踏会のありさまを撮影したもの(いずれも動画)、又船上での各種の祭典、お茶会、フルーツパーティ、夏祭り、運動会、操舵室の見学、GETプロジェクト、スピーチ、卒業式等を入れてたものである。まさに地球一周の足取りを網羅したものである。