• 中山道旅日記第11回

 2018年7月21日から7月28日の8日間の旅


コース名:中山道六十九次自転車で京都 多治見から三条大橋 約200km

大津にある瀬田の唐橋を自転車を押しながら歩いている。そよ風に吹かれながら、あと少しで中山道自転車の旅も終了する。思い起こせば、走馬燈のごとく思い起こした。

昨年の3月から始めた中山道ウオーキング、8回参加し、9回目(11月)から折り畳み自転車で一人旅。10回目(5月)、今回11回目で、京都三条大橋に到着。ツアーだと終了は来年の5月。

10回目の5月も暑かったが、今回は連日35度越す猛暑日の中、ひたすら水を飲み、自転車をこぎ、写真を撮る。ただこれらの連続、6日も続けている。我ながらタフだなーとつくづく思う。

今回も、いろいろなことが起きた。夜行バスは暑くて眠れない夜をすごし、早朝6時半に可児市役所に到着、今回の最初の始点、御嵩宿まで自転車で戻り、いざスタートをしたが、体を突き刺す熱波、汗だくになる。自動販売機で購入した水、コンビニでの「飲むアイス」、喫茶店では入るなり、お水のお替り、氷水があればそれを注文する。こんな状況で体調に異変、朝はコンビニでサンドイッチを食べたのみ、食欲がわかない。私はどんなに暑くても食欲が落ちることはない。

今日のスケジュールは、あと一つ鵜沼宿を見れば終りだが、大好きなうなぎ屋の看板が目にはいる。大好きなウナギならと思い奮発した。ところが美味しくない。奮発したと言っても1番安い鰻丼である。それでも\2,750円、普通なら松が十分に食べられる。それもお吸い物でウナギだけ食べた、と言ってもお吸い物で流し込んだだけである。ご飯は一粒も食べられなかった。

体力の余力は少ない、ここで決断する本日最後の鵜沼宿はスキップし、いつもは決して使わないカーナビでホテルに直行する。

ホテルは朝食のみだから、着くなり眠り込む、早朝4時半に起床、お陰で体力は回復する。5時にホテルを出て、前日分の鵜沼宿を見て廻った。8時にホテルに戻る。2時間遅れの朝食をとる。何とかすべて食べられた。その後、出発しようとしたら、自転車の前輪がパンクしている。持参の空気入れで空気をいれると、何と復活した、スタートして30分、前輪がおかしい、空気が少し減ってきた感じである。自転車に乗っている人に自転車屋を訪ねると、500mくらい戻ればあると教えてくれた。お店は見つかったが、時間は朝の9時、まだ締まっている。10時になれば開くと思い、近くのガストでコーヒーを飲みながら待つことにする。

ガストを出ようとしたときには、空気はほんの少しになっていた。自転車屋に持ち込み調べてもらったら、パンクしていることが判明、原因はとても小さな鋭い金属がタイヤに刺さっていたのである。パンクを修理してもらい、10時半に再出発、すでに2時間の遅れである。

2日目は最終的に予定より1時間遅れの18時に今日の宿泊地に到着、今回は夕食と朝食付きである。
今日もお水と飲むアイスを沢山とった。飲んだお水はほとんどが汗になる。
今回は中山道上に取れた宿は2か所のみ、残りの3か所はいずれも街道を離れ宿まで行かなくてはならない。自転車だからできる芸当だが、歩きだったら電車を使うか、ラブホテルを使うしか手がない。

3日目は今回のスケジュールで6宿を廻らなければならない。暑さのせいか集中力が落ち、道を2か所間違える。道が1本ずれたせいで、本来なら直進だが、突き当りになり、左に曲がった。3キロぐらい行った所でおかしいときずき、走行中の車を止めて聞いたところ、”戻って最初に信号で左折”と教えてくれた。中山道に戻ったが、再度道を間違えてしまった。今度は尋ねる人も車もなく、やっと止めた車の人が、戻るのが一番だがそれだと時間がかかる。私の言う通りに行けば中山道に合流するはずだと教えてくれた。その人は私のダフォンの折り畳み自転車を見て、私も同じものを持っていると言っていた。その人の言う通り行ったら、わけなく中山道に戻ることができた。それにしても都合1時間のロスが生じてしまった。すでに時間は16時、あと2宿は回らなければならない。 新たな旅館を探すことも考え、本日泊まる旅館に電話する。すると、あと回る2宿では宿泊場所はありません。1度じっくり休憩し、遅くなってもここまで来てくださいと言われた。吹っ切れた、余計なことを考えるのはやめ、ちょうど喫茶店があったので30分間休んだ。

そして、醒井宿では街道の真横を流れるとてもきれいな小さな川に癒せれ、ヤマキ醤油で飲んだアイスの甘酒がとてもおいしかった。宿泊場所の米原駅で旅館に電話し場所を聞く、そしたら途中まで出迎えに来てくれた。予定より2時間遅れの到着であった。

今日の宿は素泊まりで、夕食も朝食もついていない。米原駅まで行って食事の調達し宿で食べた。調達したのは「うな重」であったが、今回はとてもおいしくいただけた。

4日目は、早く出発することができたのと、疲れが出ることだから、3割ほど少ない工程になっていたこともあり、13時には宿についてしまった。宿の洗濯機と乾燥機を借り汗だくの衣類を洗うことができたことと、少し昼寝もできた。

偶然かもしれないが、昨日の宿と今日の旅館の名前は「近江屋」と同じ名前である。電話も0749-52-0027と0749-42-2427と少しに通っている。お互いに同じ名前だということは承知していた。でも2件目の近江屋は2食付きでとてもおいしかったことと天空風呂という、露天風呂みたいな感じのお風呂が実に良かった。いずれも宿泊は私だけであった。

瀬田の唐橋は、滋賀県大津市瀬田-唐橋町の瀬田川に架かる橋である。全長223.7mで、滋賀県道2号大津能登川長浜線がこの橋を渡る。 京都の宇治橋、山崎橋とならんで日本三大橋の1つとされてきた。また、近江八景の1つ「瀬田の夕照」として知られる。瀬田川は琵琶湖から流れ出る川で淀川になる。


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