• あとがき


 思わぬアクシデントもあったが、無事完走できたことで当初の目標は果たせたものと思っている。どうもマラソンの楽しみを感じてしまったような気がする。
お陰で今年もホノルルマラソンを走ることも決意した。その時の目標タイムも明確にしたことから、その目標達成のためにこの1年間頑張ることにした。
今回はマラソンの練習をし、そして本番を走りきるただそれだけである。
1度経験したから余計な雑念は一切無しである。


 それもいけなくなるまで続けようともの思いもある。私も若い時は、山登り、スキーとずいぶんやった。スキーに至っては、先輩に連れていかれた栂池のスキー場の馬の背コース(まさに馬の背中のようなコースで幅は約3メートルで真中は少しへこんでいて、両サイドは弾劾絶壁)に連れていかれ、さあ滑ってと言われたときにどのように滑ったら良いのかさっぱりわからない。
その時、二度とスキーなどしないと思いながら、翌週もスキーに行き、その後シーズン期間は毎週行っていた。そしたら先輩からお前の滑りは、骨折するか、それもと上達するかのどちらかだと言われたことがある。
それだけむちゃくちゃな滑りだったようだ、お陰様で、骨折することなく上達することができた。


 今回は、大嫌いだったマラソンだったが、やってみると、また走りたくなる、2kmから始め同じ距離を2回走ると、5km、10km,15km,20kmに至るまで1か月とかからなかった。今回は、今までほとんど運動していなかったこともあり、膝に問題が発生した、1か月間マラソンを停止して筋肉トレーニングを実施し、再度10kmを走った時には何処も問題なくそれも1時間で走ることができた。
それにしてもこの1年は楽しいひと時であった。今回はホノルルマラソンだから、この私でも完走できたと思っている。


 それは、


地元の人がどのランナーに対しても応援してくれたこと途中の給水等とても手厚くサポートしてくれていたこと自家製のお菓子をだれともなく振る舞ってくれたこと途上のトイレ等の設備がととのっていたこと、


ほかのマラソンを知らない私でもここには何か特別なものがあると感じた。
それが伝統あるホノルルマラソンスピリッツなのかもしれない。


 最後に夢は思うものではなく、語るものだということが実感できた。語ったからこそ、多くの人に応援してもらうことが出来た。又、語ってしまったことから、多くの人から随分と背中を押してもらった。お陰様で私の夢を実現することができた。
これからも、「夢は思うものではなく人に語るもの」を私の格言として残された日々を精一杯生きていきたい。今回初めての出版ですが、人生を生きていく上に少しでも参考になれば望外の幸せです。



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